「明日は出かけるのに、雨になるかもしれない」「彼が電話に出ない。何かあったのかもしれない」「ミーティングは来週に延期になるかもしれない」など、「~かもしれない」という表現はカジュアルな会話でもビジネスシーンでも日常的に使われますよね。
そんな、100%確信が持てないときの英語の表現の仕方を知っていますか?いつも「maybe」ばかり使ってしまう……という方も多いかもしれません。しかし、英語には「~かもしれない」を表す単語・表現がいくつもあり、確信の度合いによって使い分けられています。
そこで、今回の記事では、そんな「~かもしれない」を意味する英語表現や、覚えておくと便利な推量や推測の助動詞をご紹介します。それぞれ例文とともにわかりやすく解説していきますので、ぜひ例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
~かもしれない 英語表現
さっそく、「~かもしれない」を意味する英語表現をチェックしていきましょう!それぞれの単語の使い分けのポイントとなるのは、どれくらいの確率・確信度なのか、という点です。
Possibly
possiblyは約10~30%の確信度のときに使います。次にご紹介するperhapsと同じ程度か、少し低いイメージです。「ことによると」「ひょっとして」「その可能性はある」「可能性はゼロではないだろう」といったニュアンスがあります。日常会話でもビジネスでのフォーマルな会話でも使われます。
これまでで最悪のパフォーマンスかもしれません。
彼女は学生かもしれません。
それはおそらく、両者の労働文化の違いによるものかもしれません。
Perhaps
perhapsは約30%の確信度のときに使います。maybeよりも少し確信度が低いイメージです。「ことによると」「あるいは」「もしかすると」といったニュアンスがあります。また、maybeよりもフォーマルで丁寧な言い方であるため、ビジネスシーンでもよく使われます。
結局、彼は正しかったのかもしれません。
B:Perhaps.
A:明日のパーティーに行きますか?
B:行くかもしれません。
Maybe
maybeは約40~50%の確信度のときに使います。「~かもしれない」「たぶん」「もしかしたら」といった意味になります。文のなかで使うこともできますし、「Maybe.」「Maybe not.」のように会話のなかで相手への相槌として一言で使われることもあります。
なお、maybeは確信度があまり高くないことから、少しぶっきらぼうな印象を相手に与えてしまう可能性があることに注意してくださいね。
彼はパーティーに来ないかもしれません。
B:Maybe not.
A:後で町に行きますか?
B:たぶん行かないです。
彼女は公園を散歩しているのかもしれません。
Probably
probablyは約70~90%の確信度のときに使います。「おそらく」「ほぼ」「十中八九」といったニュアンスがあります。後ほどご紹介する助動詞のshouldと同じくらいの確信度です。
B:Probably yeah.
A:彼女は新しい仕事のオファーを受けると思いますか?
B:おそらく受けるでしょうね。
明日、おそらく東京では雨が降るでしょう。
明日、上司に話をしに行くつもりです。
推量や推測の助動詞
続いて、推量や推測の助動詞を使って「~かもしれない」という方法をご紹介します。こちらも、先ほどの副詞と同じように、それぞれの確信度の違いがポイントとなります。
Could
couldは約10~20%の確信度のときに使います。ここでご紹介する推量や推測の助動詞のなかでは一番可能性が低く、「そういう可能性がある」といったニュアンスになります。
なお、couldはcanの過去形と覚えている方も多いかもしれませんが、「~かもしれなかった」という過去の意味にはならないことに注意が必要です。Couldを使う場合でも、あくまでも現在の可能性について話しています。
その可能性もあります。
それは彼女の電話番号かもしれません。
彼女は刑務所にいますが、来年釈放される可能性があります。
May
mayは約50%の確信度のときに使います。「もしかしたら」「たぶん」といったニュアンスがあります。Yesともnoともどちらとも言えない状況を表しますので、日本語の「~かもしれない」に近い意味合いで使うことができます。
彼女は電車に乗り遅れるかもしれません。
今夜はいつもより帰りが遅くなるかもしれません。私抜きで夕食を食べてください。
Might
mightはmayの過去形として覚えている方も多いと思いますが、推量・推測の意味で使われる場合は現在の可能性について言及します。mayよりも少し確信度が低い場合(約30%)に使います。
将来、喫煙は全面的に禁止されるかもしれません。
明日雨が降るかもしれないから、傘を持って行きます。
その日本食レストランはよさそうですが、高いかもしれませんね。
Would
wouldはwillの過去形ですが、約80%~90%以上の高い確信度のときに使うことができます。「きっと~だろう」「きっと~でしょう」といったニュアンスを持ちます。
彼にとって新しい環境に慣れるのはきっと難しいでしょう。
このアパートはきっと私にぴったりでしょう。
クリスマスの時期にニューヨークへ飛ぶのはきっととても高いでしょう。
Should
shouldは「~すべき」という意味で覚えている方も多いかもしれませんが、「~のはずだ」「たぶん」という意味で使うこともできます。約70~80%と高い確信度のときに使います。「当然~のはずだ」という、話し手の期待が込められたニュアンスになります。
6時までには着くはずです。
そこに着くまで、そう長くはかからないはずです。
Must
mustはほぼ100%に近い確信度を表します。「それ以外にありえない」「~に違いない」といった「必然性」のニュアンスを持ちます。
長いフライトの後で、疲れているでしょう。
まとめ
今回の記事では、「かもしれない」を意味する代表的な英語表現をいくつかご紹介しました。またあわせて、推量や推測の助動詞もご紹介しました。「かもしれない」という言葉は日常的にみなさんもよく使うと思いますので、ぜひ例文を何度も音読して練習してみてくださいね。それぞれの単語・フレーズを適切な場面で使い分けることで、ネイティブスピーカーからも「お、この人はボキャブラリーが豊富だな」と感心されるはずです。
また、今回学んだ「かもしれない」に関する英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどのように使い分けているのか、感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「かもしれない」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、「かもしれない」を使った会話の練習をしても良いでしょう。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.